えぐちです。
今日は2次筆記試験でした。
受験された方は本当にお疲れさまでした。
1.受験者数と合格者数の予測
診断協会ウェブサイトの受験番号から、今年の受験申込者数は7,081名であることがわかっています。
この予測人数は8月26日のブログで紹介しています。
https://www.ebatokyo.com/news/3213
例年、申込者数のうち受験率は96%程度になりますので、7,081名×96%=6,798名が例年受験することになります。
今年はコロナの影響で辞退者が一定割合出ることが想定されています。
辞退率を10%~15%と試算した場合の受験者数は5,778~6,118名となります。
令和元年の受験者数が5,954名でしたので、ほぼ前年通りとなります。
このため、合格率を前年同様の18.3%とした場合の合格者数は1,055~1,117名と試算できます。
昨年の合格者数1,091名と同程度の合格者が輩出されると考えられます。
令和2年は1次試験合格率46%と尋常ではない数値となりましたが、2次筆記試験に関しては「昨年と同程度」になると考えられます。
2.令和2年度の2次筆記試験の概要
簡単にですが、各事例問題の概要についてまとめます。
EBAの解答例や詳細な分析結果については、11月8日(日)の分析会で解説します。
https://www.ebatokyo.com/news/3399
EBAでは令和2年度2次筆記試験の再現答案採点サービスを行っています。
EBA採点基準に基づく個別評価や、再現答案提出者の中での相対順位などをフィードバックさせていただきますので、ぜひご協力ください。
https://www.ebatokyo.com/niji2020
●事例Ⅰ
・レイヤー、設問設計や時数制約などは例年通り
・M&Aの問題は令和2年企業経営理論第5問で出題
・ファミリービジネスの問題は同第10問で出題
・「考えられるか」の類推問題やレイヤー特定がしにくい問題が出題されました。
●事例Ⅱ
・SWOTは2年連続出題
・ターゲット層は①新顧客層(第2問)、②既存顧客(第3問と第4問)で分けられ、②既存顧客は期待効果(顧客関与を高める/X島のファンになってもらう)で識別可能
・アンソフの成長ベクトルは初出だが、戦略的意思決定(多角化、新分野進出)の問題は令和2年企業経営理論第2問で出題されている。
・これまで以上に「理論寄り」の設問設計になった。
●事例Ⅲ
・強み&弱み問題は平成28年、平成26年にも出題
・第2問は60字×2を2問構成にしており、採点コスト低減が目的だと考えられる。
・設問に「生産管理」が明示されなくなった。「生産管理」は平成27年~令和元年まで設問内で使用されていた。
・上記の理由によりレイヤー識別が困難になり、与件根拠の対応付け事故が多発する可能性が高い。
・最終問題で「高付加価値」を志向する問題は平成28年以降継続している。
●事例Ⅳ
・経営分析は同業他社比較かつ「劣っているもの」であり指標の選択はしやすい
・第2問の設問構成で「損益分岐点分析」と「設備投資の経済性計算」が混在している。
・第3問ののれんの問題は令和2年財務会計第6問、第8問(負ののれんは平成28年第3問)で出題されている。
・過去の採点結果から、第2問(設問2)の正答率は1桁になる可能性が高く、合否に影響する問題は第2問(設問1)、第4問となる。
・買収理論は令和2年1次試験で出題されているため、知識を持っている受験生は一定数存在すると考えられる。
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分析解説会はYouTubeLiveで視聴できます!
また、2次試験の分析内容について、こちらのブログでも公開していく予定です。
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