EBA中小企業診断士スクール 統括講師の江口明宏です。
今回は、前回の問題について考察していきましょう。
エ 「見せかけのロイヤルティ」の顧客とは、対象製品やサービスに対して好ましい 態度や高い購買意向を持ちながら、購買行動に移さない人のことをいう。
見せかけのロイヤルティのポイントは、「大した思い入れもないのに」リピート購買するという点です。選択肢エには、「高い購買態度を持ちながら」とありますので、この人は「思い入れが強い」ということになります。
これは、「高関与」であることを示しています。高関与商品は知覚リスクが高いため、見せかけのロイヤルティはありません。高関与である場合は、高いロイヤルティをもつか、認知的不協和の低減行動をとることになります。
ではどのような条件で高いロイヤルティを持ち、どのような条件で認知的不協和が起きるのでしょうか。
その答えは自分で考えましょう。最近の試験傾向は、このように理論を正しい識別を求める問題が増えていますね。とてもよい傾向です。