こんにちは。EBA中小企業診断士スクールです。 昨日、2次直前対策ガイダンスを開催しました!
金曜日の夜なのにも関わらず、たくさんの方にお越しいただきました!
今回のガイダンスは、ガイダンスというよりも、いつも通りの講義です。(笑)
平成29年度の2次試験の「再現答案」を使用して、合格した人と、不合格だった人の答案を比較したり、分析したりした内容を共有しました。
参加している方も前のめりになって、再現答案を見ながら「合否の分かれ目」を確認していました。
今日のブログでは、その内容を少しだけ公開します。
平成29年度 事例Ⅰ 第1問
第1問(配点20点)
景気低迷の中で、一度市場から消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた最大の要因は、どのような点にあると考えられるか。100字以内で答えよ。
この問題のポイントは「最大の要因」です。
「最大の要因は何ですか?」と聞かれたら、皆さんはいくつ答えますか?
当然、1つですよね。
「最大」と聞かれているので、ここでは「1番の要因」を「1つだけ」答えることが重要になります。
「そんなこと、当然でしょ」と思った方、甘いです。
2次試験の事例Ⅰ、最初の科目で緊張しています。
第1問なので、特に緊張しています。
第5問まで目を通して、与件本文を読んで、最後に答案を書くときまで、「最大の要因は1つだけ書く」ということを強く意識できるでしょうか?
多くの受験生の方は、そんな状況で「複数の要因」を書いてしまったり、「自分では1つだけ書いたつもりだが、読み方によっては複数に見える」答案を書いてしまったりしています。
合格している人、事例ⅠでA評価をとっている人は、「最大の要因」を「1つだけ」特定し、「1つだけに見えるように」答案用紙に書いています。
ここでEBAの解答例を見てみましょう。
外部資源を獲得できたことが要因。A社社長がX社社員だったため県を代表する銘菓の商標権を取得でき地元での高い認知度を活用できた。X社の主要取引先との関係を活かせて販売支援を継続して得ることができた。
どうでしょうか?
最大の要因はどれでしょう?
「外部資源を獲得できたこと」ですよね。
100字ある中で、最初に「外部資源を獲得できたことが要因。」と書くことで、設問の条件から外れていないということを強調しています。
次に診断士協会の評価がDだった人の答案を見てみましょう。
商品アイテムを主力商品だけに絞り、商品名を冠にした新会社を設立し、経営資源を集中的に投下したため、昔ながらの味を復活でき、製造工程の大幅な変更と自動化により効率性を高められたこと。
どうでしょうか?
要因がいくつも書かれているように見えませんか?
分解してみると
①商品アイテムを主力商品だけに絞り、②商品名を冠にした新会社を設立し、③経営資源を集中的に投下したため、④昔ながらの味を復活でき、⑤製造工程の大幅な変更と自動化により効率性を高められたこと。
5つの要素に分けることができます。
もちろん、解釈の仕方によっては、3つや4つに見えるかもしれませんが、「1つだけ」書いていないことは一目瞭然です。
ガイダンスでは、A評価とD評価の答案を4つずつ紹介しましたが、D評価答案はすべて「複数の要因」を書いていました。
このように、設問に書かれた条件に忠実に解答を作成することが中小企業診断士の2次試験では求められます。
ガイダンスでは2時間みっちりとこのような内容を事例Ⅰ~事例Ⅳまで紹介しました。
ブログでは、今後もガイダンスの内容をご紹介しますので、ご覧ください!
次回は、明日【2次直前パック】開講の様子について更新をします。