江口です。
たまには事例Ⅳの話もしましょう。
まず、先に自慢ですが、うちのクラスでは事例Ⅳの協会の評価が高いです。
過去5年間でのデータでは6割がB評価以上です。このデータは合格者の評価は入れてませんので、 実際は8割くらいがB評価以上ということになります(A評価は3割強を占めています)。
なぜこのような結果を出せるのかというと、 「解く問題、解かない問題、解く時間、解く順番」に江口がスッパマンのように口出ししているからです。
うちのクラスの卒業生の口癖に「〇〇を捨てたから事例Ⅳで受かった」というのがあります。
よく財務が苦手な人に事例Ⅳ対策を訊かれるのですが、 私は「計算能力を高めなさい」なんて助言は一度たりともしたことがありません。
事例Ⅳは計算能力のテストではないんですよ。
だから計算頑張っても得点伸びません。
そもそも1次の財務も計算のテストじゃないですよね。
私はいつも、「知識を鍛えなさい。手順を鍛えなさい」と教えてます。
例えば、経営分析の設問タイプ(問題点と課題の違い、問題点の原因、課題が生じた原因など)ごとの違いを説明できますか?
経営分析の指標の想定基準、判断基準(他社よりも数値が良い場合の選択など)を持っていますか?
経営分析にかけられる時間の上限設定してますか?その理由は?
これは計算関係ありませんよね。
実はこのような知識を持ってない人、意識せずに慣れや惰性で演習問題やってる人が多いです。
ディシジョンツリーの処理手順が書けますか?80字での解答構成を覚えていますか?50字なら?
損益分岐点分析は、安全性ですか?それとも収益性ですか?比率で評価しますか?それとも実額で評価しますか?
これも計算関係ないですね。
うちのクラスでは、これらを「設計図」とか「モデリング」なんて表現して、 「何もなくても想定できる。書ける」ようにノートが真っ黒になるまで書きなさいと指導しています。
以下のテーマでやってみてください。
経営分析
損益分岐点分析
セールスミックス
財務レバレッジ
企業価値
え?設備投資の経済性計算はいいのかですって?そんなの知りません。
電卓を使用しない勉強が大切です。まず書けるようになりましょう。話はそれからです。