EBAの2次直前集中パックの申し込みを検討されている方へ

えぐちです。1次試験が終わり、早くも2週間が経過しました。1次試験通過を確信された方は、すでに2次試験対策を始めていると思います。今日は、EBAの2次直前集中パックの内容について書きたいと思います。

EBAがこの直前期に最も力を入れることは、「書ける力」の育成です。

直前期のスクール講義を受講した方は週末に演習問題を初めて解いた方も多いと思います。えぐちは一昨年までTACで講師をしていましたが、この時期は2か月で2500枚程の答案を採点していました。毎日TAC八重洲校に引き籠って採点していたのは、いまはいい思い出です(笑)

この週末に初めて80分で事例問題を解いてみた方は、その難しさを実感されたと思います。そう、「書けません」ね。何か書いても、解答例と比べたらとんちんかんなことを書いてしまったり、また書きたかった表現が浮かんでこなかったり。

2次試験は与件コピペで合格できるレベルの試験ではないので、予めインプットして備えていくべき理論・知識・キーワードがあります。

たとえば、昨年の事例Ⅰの第1問では、80点得点者(78点~83点)5名全員が

①大手企業との競争回避


②経営資源を集中できる


という解答を記述しています。これは、設問の「規模の小さな市場」から理論想定することで記述することができます。これらのキーワードは与件文には記載されていませんので、予めインプットして用意しておく必要があります。


昨年の事例Ⅰで、与件文を引用して加点された問題は第3問くらいでした。与件文にある


「売り切り型の事業」「継続的に安定した収入」「トナーなどの消耗品販売」といった根拠をコピーすれば加点されます。ちなみに80点得点者はやはり、5名全員が上記の根拠を引用しています。

このような「与件コピペ」で得点できる問題は、事例Ⅰでは毎年1問程度出題されています(平成29年も第3問でした)。しかし、その他の4問は、与件を引用してもたいした得点にはなりません。合格答案を作成するためには、「頭の中にある理論(キーワード)」を記述する必要があります。


2次試験は筆記試験です。確かに与件文は解答作成の大きな助けになりますが、「加点される答案」を作成するためには、与件文だけでは不十分です。このため1次試験で学んだ理論をインプットし、適時これをアウトプットするための訓練が必要となります。


ここで重要なことは、「覚える理論の量と使用場面」です。当然ですが、1次試験で学んだ理論を全て覚える必要はないですし、そもそも覚えることなどできません。2次試験で求められる理論は、「中小企業」の経営戦略という隠れた条件との関係で、かなり絞り込むことができます。



例えばEBAの直前講義では、事例Ⅰでインプットすべき知識を、以下の類型に分けています。

1)これまでの経営戦略問題(第1問・第2問対策)

2)これからの経営戦略問題(第3問・第4問対策)

3)組織デザイン問題(第3問・第4問対策)

4)人的資源管理問題(第4問・第5問対策)



そして上記の類型のうち、1)については、経営戦略の構成要素である「ドメイン・資源展開・競争優位性・シナジー」の組み合わせとして、以下の4分類に分けています。



①経営資源の選択と集中

②経営資源の獲得

③経営資源の多重利用(技術シナジー)

④組織能力の構築(学習)



上記の分類は、それぞれの成長・成功のパターンがありますので、これをモデリング(図式化)します。例えば、平成30年第1問は①に、平成29年第1問は②に、平成28年第1問は③に、それぞれ対応しています。これらのモデルは、試験委員の著書や過去の出題の趣旨などを参考にEBAが独自に作成したものです。



この図式化したモデルは解答構成の柱となるだけでなく、編集時に100字を埋める際のキーワードそのものとして役立ちます。高得点再現答案の分析から、昨年の事例Ⅰでは、第1問・第2問は、与件根拠ではなく理論で答える解答が期待されていたことがわかっています。非常に多くの方が与件文を読んで混乱してしまいますが、予め設問解釈によって「出題者の意図」を想定していれば、「意図を外さない」ために予め想定した理論に基づいて編集することが可能になります。

「確実に書ける」知識を手に入れることは、試験会場においてあなたに安心感と余裕をもたらしてくれます。EBAでは「今年の2次試験に必要な知識」を提供し、4回の演習(うち1回は模擬試験)と毎日配信する「100字訓練」を通して「インプットした知識の使用方法」を修正していきます。

9週間という短い時間だからこそ、「これだけはできる(書ける)ようになる」という明確な目標が必要です。あれこれ何してよいのかわからないという方は、ぜひEBAの直前パックに参加してください。きっと目指すべき道が明らかになるはずです。

あなたの今年の合格を全力でサポートします。

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