本試験の採点基準の変化と対策

えぐちです。

先日の2次分析解説会はお陰様で満員御礼となりました。

3時間半以上にわたって今年の2次試験の解説をさせていただきました。

中小企業診断士に必要とされる応用能力を正しく知ることは、この資格を取得した後の活動に大きく影響します。


2次試験は限られた時間の中での応用能力の発揮が求められますが、資格取得後の活動は時間制約のない環境で、日々学習していく必要があります。この解説会での資料と講義がその学びの一助になれば嬉しいです。

今回参加できなかった方はオンラインサロンで視聴できます。

https://lounge.dmm.com/detail/2152/

全100ページにもわたる資料は、今年の試験を振り返るだけでなく、来月の口述試験対策としても活用できる資料になっていますのでぜひご覧ください。



またEBAでは再現答案採点サービスを提供していますが、昨年の申し込み111名を大きく超え約200名の応募をいただきました。


EBAの採点基準により1枚1枚丁寧に採点させていただきます。

返却予定日は11月18日(月)です。


昨年のフィードバックシートはこちらを参照ください。

再現答案は設問レイヤー、経営理論、構成、制約条件、表現、与件キーワード、与件キーワードの表現に基づいて採点します。

えぐちは平成22年から再現答案の採点を始めて今年で10年目になります。

最近は協会評価に加えて得点開示データも得られるようになりましたので、採点精度の向上に役立っています。

10年前は与件キーワードを張るだけで高得点を狙えましたが現在は大きく変化しています。

与件キーワードだけで取れる点は200点~220点程度ではないでしょうか。

この戦略だと事例Ⅳで大きく差をつけないと240点に到達しませんが、今年のような難易度ではそれが通用しなくなります。

もちろん、来年また事例Ⅳが難化することは十分に想定できますが、「受けてみないとわからない」リスクは侵すべきではありません。

最近の試験では特に中小企業のリソースベースの経営戦略の理論を記述できる能力が求められています。

この感覚を理解したい方は、試験委員である小川正博先生の著書「中小企業のビジネスシステム(同友館)」をお読みください。

採点後の今年の試験の気づきについては、またこのブログで紹介したいと思います。

また今年の2次試験の総評は企業診断12月号に寄稿していますので、ぜひこちらもお読みください。

https://www.doyukan.co.jp/store/