えぐちです。
今日は事例Ⅱの講義とテストでした。
事例Ⅱは「理論の応用」が期待されていると聞いてぴんとこない人も多いかと思いますが、きっちり理論応用が期待されています。
以下は事例の出題の趣旨です。
平成28年第3問
メーカーであるB社が川下(飲食店経営)に参入することにより、製品開発や営業施策の点でどのような可能性があるかについて、分析力・課題解決能力を問う問題である。
平成26年第2問
B社が保有するコンテツを活用し、新規顧客となり得る高齢者やその家族に対する、適切なメディアを通じたコミュニケーション活動を助言する能力を問う問題である。
平成23年第2問(設問1)
新戦略を立案する基礎となる市場細分化理論を理解し、Bメガネにとってふさわしいターゲットを提案する問題である。
平成18年第2問
サービスが持つ無形性、生産と消費の同時性などの特有の性質を理解した上で、B社が需要の変動に対して、提供しているサービスをサービスの流通という側面において、どのように対処しているのかを分析する問題である。
平成16年第2問 (設問2)
本問は、B社が愛犬用のウェアだけではなく飼い主用のウェアも導入し、自社ブランドのブランド拡張を図ろうとする場合に想定される問題を、問題文の情報から、メリット、デメリット両面について分析するものである。
出題の趣旨からどのような1次理論を想定しましたか?
解答作成にあたっては1次試験で学んだマーケティングの理論が必要になります。
2次試験において理論の応用がどのように求められていたのか、ぜひ理解を深めてください。
以下は理論チェックテストで実際に出題した問題です。
実際に解いて見て、自分の理論理解度を試してみましょう。
第9問
30~40代のミセスの顧客に支持されている高級ブランド「エニグム」をもつB社は、20代の働く女性をターゲットとする低価格商品を「プチ・エニグム」というブランドで展開した。また、B社は今後、50~60代のハイミセスに向けた高価格商品を展開予定だが、ブランド名を「エニグム・グレース」とすべきか、「エルデネ・グレース」にすべきかを検討している。さらにB社は、今後、自社商品をインターネットを通じて販売する予定である。このことに関する以下の記述のうち、適切なものの数はどれか。
ア 「プチ・エニグム」としたB社のブランド戦略は「ライン拡張」にあたる。
イ 「プチ・エニグム」としたB社のブランド戦略は有効であると評価できる。
ウ ハイミセス向けブランドは「エルデネ・グレース」を採用すべきである。
エ インターネット販売を行う際は、「マルチブランド戦略」を採用すべきである。
第10問
ペット用品の販売を行っているB社は、最近、B社オリジナルの首輪やウェアを自社ブランドで作るようになった。価格は既製服の1.5倍から2倍となるが、注文数は多く、現在のところ順番待ちである。B社はまた、飼い主用ウェアの開発も検討しており、今後は自社ブランドのブランド拡張を進めていく方針である。B社のこの戦略に関する以下の記述のうち、適切なものの数はどれか。
ア 自社ブランド製品の販売により利益率改善が期待できる。
イ 既存ブランドの知名度を活かした顧客獲得が期待できる。
ウ 既存ブランドが毀損した場合、マイナスのイメージが拡張ブランドにも影響する。
エ 行き過ぎたブランド拡張によりブランドコンセプトが曖昧になる。
第18問
アライアンスに関する以下の記述のうち、適切なものの数はどれか。
ア 花屋のB社が、インテリア雑貨店Y社が展開する「季節のインテリア」企画に合わせ、旬の花が毎週贈られるサブスクリプションサービスに取り組んだ。これは「提携」である。
イ 貸衣装チェーンの展開する衣装の予約会に合わせ、ネイルのトライアルサービスに取り組んだ。これは「協業」である。
ウ 酒造メーカーであるB社が、全国に販路を有する大手酒造メーカーY社と新製品を開発した。これは「連携」である。
エ H温泉組合が地元農家とともに「農業体験ツアー」を企画した。これは「連携」である。
第19問
サービスマーケティングに関する以下の記述のうち、適切なものの数はどれか。
ア 婦人服の予約会を行う際に、混雑を想定して店舗の一角に椅子とテーブルを置き、無料で飲み物を提供する休憩コーナーを設置した。これはサービスの不可分性に対応したマーケティング施策である。
イ ネイルサービスを行うB社は、初めて来店する顧客に対し、サービス提供前にネイル写真を用意して丁寧な説明をしている。これはサービスの変動性に対応したマーケティング施策である。
ウ クリーニングサービスを行うB社は、自社開発した水洗いサービスに「アクアB」というサービス名を付けた。これはサービスの無形性に対応したマーケティング施策である。
エ テニススクールを経営するB社は、1クラスの上限を設定し、上限を超えた場合はアルバイトのコーチによりレッスンするようにしている。これはサービスの変動性に対応したマーケティング施策である。
いかがでしたか?
いずれも過去に出題された理論をもとに作問しています。
2次試験で期待される理論とその応用について理解することは、2次試験での合格可能性を高めるためだけでなく、この資格を学習する価値を高めるためにも役立ちます。
ぜひ意識しましょう。
事例Ⅰの記事はこちら
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