中小企業診断士がいまできること

新型コロナウィルスの影響により世界経済が大打撃を受けています。

国内においては特に飲食店やサービス業などの生活関連事業は資金繰りへの影響が早く、より深刻です。

このような中、中小企業の資金難を乗り越えるための手段として、クラウドファウンディングが注目されています。

中には募集金額を大きく上回る資金調達に成功している企業も存在しています。

https://camp-fire.jp/projects/search?word=%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A


参加する投資家にとっても、自分の思いのある企業を支援することで社会貢献でき、見返りを得ることができます。

十分な資金調達に成功している企業がいる一方で、なかなか資金が集まらない企業も少なくありません。

その理由には業種などの制約もあると思いますが、理念や思いを十分に伝えられないことも要因の一つと考えられます。

事業としての魅力があっても、それを適切に伝えることができずに資金調達の機会を逸しています。

このような企業の支援者こそ、中小企業診断士であると思います。

私たちは、中小企業の理念やビジョン、経営戦略などについて理解し、これらを利害関係者に適切に記述するための知識を学んでいます。

自社の思いをうまく伝えることができない経営者の魅力を引き出し、これを言語化することで、中小企業の資金調達を支援することができます。

政府は緊急融資により特に中小企業の資金繰りを支援していますが、収束の見通しが立たない中での借入増加は「コロナ後」の経営への大きな足枷になります。

もちろん今を乗り切らないとその先はなく、生き残るためには背に腹は代えられないのが現実だと理解しています。

緊急融資による負債増加を否定するつもりはありませんが、それによる将来のリスクや負担を軽減するためにも、クラウドファンディングの支援は有効だと思います。

日本を支えているのは中小企業です。

その中小企業を守れなければ、私たちの生活基盤は崩れ落ちます。

資格を取得した中小企業診断士はもちろんですが、いま診断士を勉強中の方も、身近な経営者を支援しましょう。

この取り組みは、この資格の学習意義を深める機会にもなると思います。

主なクラウドファウンディングサービス(返済義務のない資金調達)事業者のまとめ



新型コロナウィルスサポートプログラム(クラウドファウンディングの手数料減免・キャンプファイヤー)

https://help.camp-fire.jp/hc/ja/articles/360040309611



新型コロナウイルス感染症対応緊急融資(信用保証協会による保証付き融資・保証料は東京都が負担・返済義務あり、1年間据え置きあり)

https://www.cgc-tokyo.or.jp/leaflet/cgc_shingatakoronakinkyuyushi_leaf_2020-3.pdf



雇用調整助成金(従業員の休業時の賃金補償をした企業への助成金・返済義務なし)

https://www.mhlw.go.jp/content/000615395.pdf