こんにちは。
EBA中小企業診断士スクールです。
EBAでは2019年度コースが開講して1カ月が経ちました。
受講生の方から、来年度の試験に向けた学習方法などの相談を受けることも多いため
2018年度の1次試験・2次試験の合格者インタビューを実施しました!
本日から何回かに分けて、ご紹介していきます。
合格された方の学習方法など、ぜひ参考にしてみてくださいね!
第1回目は2018年度試験で1次試験に500点超えで合格したOさんです。
【Oさんのプロフィール】
性別:男性
年齢:27歳
仕事:建築金物製造業 総務・経理職 資格:日商簿記2級、第1種衛生管理者
得意科目:財務会計
不得意科目:経営法務、経営情報システム
診断士に挑戦した理由、きっかけは?
中小企業に勤めている中で、体系的に理論を学びたいと思ったため。また、自分の頭で思考して判断できる素地をつくりたかったため。
学習開始時の知識を教えてください。
他の予備校の10月開講コースから移転のため、EBA2月開講時点で、企業経営理論、財務会計、運営管理の基礎知識がありました。
※EBA中小企業診断士スクールは2018年2月開講のスクールのため、10月~1月までは他の予備校で学習されていたそうです。
1次試験の自己採点点数
企業経営理論 : 64点
財務会計 : 80点
運営管理 : 85点
経済学・経済政策: 80点
経営情報システム: 76点
経営法務 : 36点(得点調整後44点)
中小企業経営政策: 73点
合計 :494点(得点調整後502点)
Oさんの考える1次試験対策のポイントを教えてください。
1次試験対策のポイントは「選択と集中」の一言に尽きると思います。1次試験は7科目あり、出題範囲は膨大です。
一方で、勉強に費やせる時間や労力は有限ですので、どこに、どれだけ時間や労力を割くかが重要になってきます。
EBAの1次試験対策講義は「選択と集中」を強く意識した構成になっており、効率的に学習することができました。
今回は、カリキュラム、講義スライド、講義とその活用法の3点に絞って、良かった点や体験等を書かせていただきます。
1、 優先度が高い論点からインプットできる「カリキュラム」
1次試験の問題は、○毎年出る論点、△数年に1回に出る論点、×ほとんどでない論点(あるいは新しい論点)に分類でき、年度・科目によって多少のばらつきはあるものの、○△問題で約6割分の点数が構成されています。
(ちなみにこちらについては、過去にEBAスクールのブログでご紹介しています)
上記の問題構成と過去の試験傾向を踏まえて、講義サイクル1周目に○論点を、2周目に残りの○論点+今年出る可能性の高い△論点を、という風に優先度が高い順にインプットできるカリキュラムになっており、着実に得点力を積み上げられました。
「講義のコマ数が少ないのでは?」と思った時期もありましたが、コマ数が増えると、それだけ記憶を維持するコストもかかりますし、記憶している内容が薄まるリスクも高まるため、今振り返ると1次試験を通過する上で必要十分なコマ数だったと感じています。
2、必要な情報を選択して作成された「講義スライド」
学習していると、あれもこれもと手を出してしまいがちですが、スライド資料は得点する上で必要な情報に絞って作成されています。
私は、他の資格試験を勉強していた際、テキストのうち講義で取り上げた重要な部分をノートに整理してからインプットするという勉強をしていました。
EBAの講義スライドは単に優先度の高い論点に絞っているだけでなく、各理論を「どのレベルまでインプットするか」を意識して作成されている点が良かったです。
1つの理論をインプットするにしても、どのレベルまで覚えるかの線引きは悩ましいところだったのですが、過去の試験傾向から、「ここまで覚えて!」というゴール設定をスライド作成の段階からしてくれたことで、インプットすることに集中できました。
3、どう問われるかを意識した「講義とその活用法」
私は学習初期、講義スライドを読んで、ある程度理解したら過去問を反復処理するという勉強サイクルを回していました。
しかし、講義を受ける中で、この勉強方法では講義を十分に活かせていないことに気づかされました。
講義では、具体的に過去問を使いながら、「どう問われるか」「どの理論と比較できる状態がゴールか」の観点で理論を説明してくれます。
講義の進め方を踏まえ、勉強サイクルを以下のように変えました。
①過去問を使い、「どう問われるか」を知る。←ここが講義に位置付けられます
② ①の観点で理論を説明できる状態にする。③過去問を処理し、定着度合いを確かめる。
企業経営理論のPPMを例に説明します。
①PPMの「問われ方」として、主に4つ挙げられます。
⑴タテ軸の定義 ⑵ヨコ軸の定義 ⑶キャッシュの配分 ⑷PPMの前提スライドは、文章だけでなく、図やマトリクスが使用されており、記憶する上で助けとなりました。
※このスライドは、2019年度対策で使用しているものです。
②何も見ずに上記4つの論点で説明できる状態をゴールに設定し、ひたすら読んだり、書いたりします。
この時、私が注意していた点は、過去問を処理せず読んでいた点です。
過去問を処理してしまうと、どうしても処理することに意識が向いてしまい、中途半端なインプット状態のままになる恐れがあるためです。
③上記4つの論点を頭の中でメニュー化した上で、「どの論点について問われているのか」を意識して過去問を処理します。
この時の私が注意していた点は、ただ処理するのではなく、選択肢ごとに「どの論点について説明しているのか」「どこで引っ掛けようと狙っているのか」という作問者の意図を想定することです。
本試験では、同じ理論、同じ論点でも表現を変えて出題してきます。
この形式上の変化に対応するため、過去問をただ反復して処理するのではなく、正しく理論をメニュー化して、それと照らしながら各選択肢を削る習慣をつけることを意識しました。
2019年度の1次試験合格を目指す方へ
私が「選択と集中」したことを書かせていただきたいと思います。勉強方法は人それぞれ合うやり方があると思うので、1つの参考として読んでいただけましたら幸いです。
私が「選択と集中」した点は、予習はせず復習しかやらないという点です。
上記の勉強サイクルを回すのには、かなりの時間がかかります。
予習もしようかと考えた時期もありましたが、
①非効率な勉強の型が染みついてしまうことを回避するため、
②実際の講義を想起しながら、インプットしたほうが記憶に残りやすいため、
予習は全くせず復習ベースで勉強を進めました。
EBAでは、今年出る論点について、確度の高い「選択」をしてくれます。
「選択」されたことを信じて「集中」して取り組めば、きっと結果はついてくると思います。
皆様が、合格という結果を掴み取れるよう応援しております。
Oさん、ありがとうございました!
第2弾も、近日中に更新予定です。お楽しみに!
また、1次試験対策と関連して、EBAの1次対策の記事をご紹介します。
今回の合格者インタビューとあわせてご覧ください!